“エアスピーダー”が持つ飛びの潜在能力

耐久テスト

エアスピーダーが最も性能を発揮したのはヘッドスピード38m/s!

通常30グラム台のシャフトのトルクと言えば7度くらいなのにエアスピーダーのトルクは9.8度もある。いわゆる“ハイトルク”がエアスピーダーの特徴のひとつだが、ここまでトルクをゆるめた理由を開発チームの古川義仁さんに聞いた。

ヘッドスピード38m/sのAir Speederハイスピード映像

「シャフトには曲げ、ねじれ、潰れという3つの強度の基準があります。エアスピーダーに求めたものは軽量化。軽量化を狙うとどうしても曲げと潰れの強度が足りなくなるのです。曲げと潰れの強度を確保するためにはねじれを緩める必要があったわけです」 ハイトルクのシャフトというと、その言葉を聞くだけで毛嫌いしてしまうゴルファーも少なくないと思うが、ハイトルクにこそ飛びの要素が詰まっていると広報担当の甲斐哲平さんは言う。

「エアスピーダーがターゲットとしているのはシニア層や女性など非力な方です。非力な方というのは力が無いのでシャフトをしならせること自体ができない。 非力な人はボールが左右にあまり曲がらないと思いますが、それは曲がるほど力を伝えられていないということ。要するにシャフトを使い切れていないということです。しかし、ハイトルクにすると非力な方でもきちんとしなりを感じることができるのです。それは振りやすさを意味します。自分が持っている筋力やパワーを効率良くボールに伝えてくれる。飛ぶ要因はそこにあるのです」。

トルクに関して言えば、最近は締める方向で開発されているシャフトが多い中で、ハイトルクの優位性をうたう理由を古川さんに聞いた。

「実際トルクというのは、芯に当たっていることを前提にすれば、数値が大きくても小さくても、飛んでいく球(インパクト後の球)に対してはほぼ影響はありません。ハイトルクのシャフトはオフセンターヒットのときに飛距離が落ちる、曲がり幅が大きくなると一般的に言われますが、エアスピーダーではセンターヒットとオフセンターヒットで数値はほとんど変わらないというデータが出ています。このデータは前述した潰れの剛性が大きく影響しています。潰れとはシャフトが円形を保つ剛性のことで、エアスピーダーでは潰れの剛性を重視しています。それはインパクトの衝撃にシャフトが耐えられるということを意味します。シャフトが潰れないからボールをはじくことができる。これがオフセンターヒットでも数値が落ちない理由だと言えます。実際、今回行った耐久テストでもヘッドスピード42m/sを境に数値的には落ちましたが、ヘッドスピードを50m/s近くまで上げても、ある程度の数値が出ているのは曲げ、ねじれ、潰れの剛性のバランスがとれているからです」。

曲げと潰れの強度を確保するためにねじれを緩めるとありますが、ねじれの強度に余裕があったわけではなく、20マイクロメートルの極薄カーボンシートを多層巻きしてねじれの強度を達成しています。このカーボンシートを巻くには極めて高い製造スキルが必要です。
国内工場を有するフジクラシャフトの強みである高い生産技術力、製造力があってこそ世界最軽量シャフトが商品化できました。

ヘッドスピード
(m/s)
初速
(m/s)
ミート率 キャリー
(yards)
トータル
(yards)
32.6 45.7 1.40 146.4 170.3
35.0 49.2 1.41 166.7 192.0
38.4 56.9 1.48 196.3 224.3
42.1 61.5 1.46 233.9 258.3
45.1 65.8 1.46 253.9 275.2
49.5 69.4 1.40 272.7 293.1

試打ロボットを使いヘッドスピード約32m/sから順に約50 m/sまで上げてテストを行った。結果はヘッドスピード42m/sまで飛距離が伸び続けた。それ以上のスピードではミート率が落ち、飛距離の伸びもそれほど望めなかったが、ボールが大きく右に曲がるなどのミスはヘッドスピードが50m/sでも見られなかった。それだけシャフトの戻りが良く、軽量シャフトでも振り遅れることが無いということが実証された。

比較テスト

開発者も驚くほどヘッドスピードが上がる

ここでは某メーカーの純正シャフトが装着されているドライバーと、同スペックのヘッドにエアスピーダーを同じ長さで装着したクラブとの比較テストを実施した。

試打ロボットの出力を同じにして計測を行ったところ、ヘッドスピードが約1m/sアップし、且つミート率も高いため飛距離が伸びた。結論はシャフトが変われば、数値は確実にアップする検証結果となった。

ヘッドスピード
(m/s)
初速
(m/s)
ミート率 キャリー
(yards)
トータル
(yards)
Air Speeder 38.9 58.2 1.50 210.6 233.8
純正シャフト 38.0 56.7 1.49 198.7 224.1

ベストマッチング

ヘッド ロフト バランス 振動数 クラブ長さ
(inch)
総重量
(g)
備考
今回使用したグリップ:ゴルフプライド ツアー25
カタナゴルフ
VOLTIOⅡ
10 C8.5 192 45.75 250.8 ヘッド重量180g台のVOLTIOⅡとの組合せは、Air Speeder®の特長を活かすのに適したクラブスペックです。 既にこの組合せでクラブ販売もしています。
参考:http://www.katana.ne.jp/products/voltio2_air_speader.html
ダンロップ
XXIO8
10.5 D2.5 194 46.25 253.6 ゼクシオエイトの特長である「スイング慣性モーメント」を小さくするコンセプトをAir Speeder®との組合せで更に加速。 0.5インチ程度長く組んでも振りやすさを維持しつつ、長尺化の効果で更なるヘッドスピードUPが望めます。
プロギア
NEW eggbird
11.5 C0.8 202 47.00 230.5 振り切れる長尺をコンセプトとしたNEW eggbirdは、ヘッド重量が軽いのが大きな特徴です。 長くてもクラブ重量、バランスが共に軽いので違和感無く振り切れます。 ヘッドが軽い11.5度のロフトを積極的にチョイスしましょう。
ブリヂストン
PHYZⅢ
10.5 D2.5 196 46.25 254.1 クラブ長さとヘッドウエイト可変システムを装着のPHYZⅢは、Air Speeder®との組合せをとても楽しめます。 基準の長さを46インチ+αで組み、ヘッドウエイト4.5gの違いを打ち比べて、好みを選びましょう。 また、軽量アルミウエイト+スペーサー装着による0.5インチUPでマッチングすればビックドライブも期待できます。
テーラーメイド
GLOIRE
10.5 D3.8 191 46.50 252.4 ドローバイアス&ロー・フォワード・シージー設計により、やさしく飛ばすヘッドの組合せはスライサーには最適です。 Air Speeder®を0.5インチ程度長く組み、軽量化の恩恵を受けて思いっきり振り抜きましょう。 ハイドロー+ビックキャリーが期待できます。
リョーマゴルフ
D-1 MAXIMA TYPE-D
10.5 D3.6 189 46.00 257.7 圧倒的な飛距離性能で広く認知されているD1 MAXIMA。Air Speeder®との組合せで更に楽に飛距離を伸ばしましょう。 ヘッドの性能でスピン量は多くありませんので、積極的にハイロフトを選択するのがおススメです。 今回はTYPE-Dとのマッチングのご紹介ですが、更に長尺であればTYPE-Gとの組合せがよいでしょう。
フォーティーン
GelongD
11.5 D0.0 191 46.75 277.2 長尺といえばGelongD。Air Speeder®と組合せることにより、更なるヘッドスピードUPで「激飛び」を更に追及しましょう。 47インチ以上で組む場合は、超軽量グリップではなく、40gグラム台以上のグリップとの組合せが振りやすさを損なわずに 長尺のメリットを活かすポイントです。(スペックは純正グリップ装着時)

最近のドライバーは軽量化が進み、ヘッド自体の重量を軽くする流れがある。世の中は確実に軽さを求めている。そこに改めて注目して開発されたのがエアスピーダーだ。軽さが求められる理由を甲斐さんに聞いた。 「“軽さ = 振りやすさ”です。シャフト重量60グラムくらいを使っているプレーヤーが40グラム台のシャフトを入れたクラブを振ると、確かに軽さは感じるかもしれませんが、同時に速く振りやすいと感じるはずです。エアスピーダーは非力なゴルファーにもそんな振りやすさを感じてもらえるシャフトです。ただ、軽いだけでは飛ばないのも事実で、それを解決するためハイトルクなど様々な技術をエアスピーダーには盛り込んでいるのです」。
エアスピーダーを今流行のヘッド達に装着してみた。自身のクラブ選びやセッティングの参考にしてください。

驚愕スペック

シャフトを軽量化するメリットは非力な人でも
振りやすさを感じられることと、長尺化できること。
実際、既製品のレディスモデルでは長尺ドライバーは
存在しない。長尺にすると非力な人は振り切れない。
そんな常識を覆す驚愕スペックを組んでみた。

エアスピーダーだからできる非常識スペックは、
あなたに人生最大の飛距離を
もたらしてくれるかもしれない!

ヘッド ロフト バランス 振動数 クラブ長さ
プロギア NEW eggbird 11.5 C0.8 202 47
総重量 ヘッド重量 シャフト重量 グリップ重量
230.5 168.5 32.2 25.1

テストフィールド

今回試打テストを行ったのは福島県南相馬市にあるフジクラテストフィールド。東日本大震災以来テストフィールドは閉鎖され、立ち入ることもできなかったが、ようやくテストができるところまできた。徐々に進んでいるとはいえ復興と呼ぶにはまだまだ時間はかかるだろう。

しかし、ここで立ち止まっているわけにはいかない。フジクラシャフトは多くのゴルファーが、最高のゴルフライフを送るために、最高のシャフトを作り続けていく。 本当の復興に向けて、フジクラシャフトも東北と共に歩み続けていく。

AIR SPEEDER スペック