開発秘話
DAYTONA SPEEDER LS 開発責任者
古川 義仁
市場ニーズに応えて開発をスタート。工程の工夫で強度の問題をクリア。
2019年の春に発売したDAYTONA SPEEDERは、「フジクラ史上、最高に飛ぶシャフトをつくろう」と地球上に存在する最高の材料を使用して、飛距離性能を追求したモデルです。発売直後から反響が大きく、当初の予定よりも約10倍の出荷することができました。DAYTONA SPEEDERは、フレックスごとに重量フローさせているモデルですが、出荷実績を見てみると、RやSRフレックスの軽量帯が全体の45%を占めていることが分かりました。そんな軽量帯へのニーズに応えるため、DAYTONA SPEEDER LSを開発しました。
最先端カーボン繊維「“トレカ®”M40X」をはじめ、「ボロン繊維」、「RC15%プリプレグ」、「90tカーボン」、「“パイロフィル®”MR70」「“トレカ®”T1100G」、など、最高の素材を採用しているのはDAYTONA SPEEDERと同様。ですが、軽量化しながらも強度を維持する点が今回の一番の課題でした。この問題をクリアするため、カーボンシートの積層順に着目。シャフトはカーボンシートを何層にも重ねて成型していきますが、前後のシートの相性によって強度が変わってきます。当社では、軽量シャフトAir Speeder PlusやZERO Speederのノウハウがあるので、それを応用しながらDAYTONA LSを開発しました。DAYTONA SPEEDERの力強さ、スピード感をそのままに軽量化したDAYTONA SPEEDER LS。その振り心地をぜひ体験してください。
飛距離が落ちず直進性UP
Air Speeder Plusよりも少し重さはありますが、シャフトが短いこともあって、とても振りやすかったです。驚いたのは、自分のクラブより1.5インチも短いのに飛距離が落ちなかったこと。インパクトのスピード感があり、初速が出ている感覚がありました。また、球が強く直進性が高いのも好印象。弾き感のある打感も気持ちいいですね。