「まずプラチナムですがとにかく振りやすい印象を持ちました。スピードを変えて振ってもフェース面の当てたい位置に当てることができる。軽くて硬いシャフトなのに、適度なしなり感を感じることができるので、非常にタイミングが取りやすいシャフトだと言えますね。振り遅れる感じが全くなく、きっちりインパクトでヘッドが戻ってくれる。切り返しからの加速感がかなり強いので、どんどん速く振れる印象を持たせてくれます。基本的にはスイングテンポの速い人に向いているシャフトで、重心位置が深いヘッドや重めのヘッドとの相性はいいと思います。
少し長めの設定に合わせるのも面白いですね。オニキスのほうは、ワッグルの時点でしなりを感じるくらい軟らかいのに、実際振ってみると振り遅れる感じは全くないし、むしろしっかりとつかまってくれます。切り返しで溜めれば溜めるほど、インパクトで一気に力を出せる印象を持ちました。こういう感じのシャフトって今はありませんね。切り返しで間を作って、上目からヘッドを入れていくタイプに合うシャフトです。重心距離が短く、重心が浅いヘッドとの対応力はかなり高いと思います。ただ、両シャフトともに、基本的にはどのヘッドとも合います。性格自体はニッチな特性ですが、ヘッドを選ばないシャフトだということは間違いなく言えます。」
「今までの軽くて硬いシャフトと比べると圧倒的に振りやすいですね。軽くて硬いシャフトって棒のようなイメージを持っていたんですが、これは切り返しでちゃんとヘッドを感じられました。しなっている感じはあるんだけど、振り遅れないという感じ。確かにシャフトは軽いんですが、実際に振ると40g台という印象はなかったですね。ヘッドの重さを感じられる影響なのか、軽くて頼りないという印象は全く持ちませんでした。ただ、加速感はかなり高いので、振っているとどんどん速く振りたくなってくるんです。振れちゃうという表現がぴったりかもしれませんね。それでも左にいかないことも驚きました。思い切り叩いても、吹けたり、引っかかったりしないのは大きな魅力です。」
「もともと腕力が無いほうなのでクラブの重さを使ってヘッドスピードを出したいタイプなんです。だから、重めで、ヘッドが走って、球がつかまるシャフトをずっと探していたんです。実際打ってみると自分が求めていたフィーリングのシャフトでした。軟らかいシャフトというのは左に飛びやすいイメージがあるんですが、ダブルキックという特性からか、つかまりの要素があるのに、左も怖くないということに感動しました。ドローもフェードも打ち分けられるシャフトで、スイング中にヘッドがどこにあるかが感じられるんです。だから軟らかいのに、振り遅れる感じが一切ありませんでした。クラブの重さがあるので、スイングは安定するし、自分のタイミングで打てる。まさに探していたシャフトです。」