「マット仕上げのコスメで光に反射せず、フェース面が見やすい」と『TRAVIL』の第一印象を語った金谷プロ。実際にボールを打つと、その弾道を見ながら「最高到達点からポトンと落ちるような弾道」と打ち出しの高さ、スピン量の入り方、落下角の大きさに言及。“上から狙える”球筋に納得の様子だ。また、振りやすさも『TRAVIL』の大きな特徴だと金谷プロはいう。「切り返しの時にヘッドの居場所が分かるのでタイミングがとりやすい。インパクトでヘッドの素材感やボールの打球感が分かるのも好感触です」。
自身のアイアンはロフトを3度寝かせて使用しているという北川プロ。その理由について、「ツアーのセッティングでもグリーンに止まるよう、スピンが入りやすく、球が上がりやすいようにアレンジしています」と語った。そんな北川プロはノーマルロフトの『TRAVIL』を使用すると、マイクラブよりも打ち出し、スピン量、落下角が大きくなっていた。「イメージした通りの理想の球が打てました。落とした所に止まるような弾道です。振りやすさも魅力ですね。試合でかなり武器になります。今すぐにでも使いたい!」
「スーパーダウンブローで球が上がらないんです」とアイアンの悩みを打ち明けたのはドラコンプロとして活躍する杉山プロ。調子が悪くなると、その度合いがさらにキツくなって左に低い球がでることもあるそうだ。そんな杉山プロが『TRAVIL』を試すと、打ち出しから、見た目で違いが分かるほど高い球に。実際にデータを見ても、2度以上、落下角が大きくなっていた。着弾してから戻りもしないし、前にもいかず、その場に留まるような球筋だ。また、杉山プロは「ミスしてもヒッカケがでないのが良い」と寛容性の高さにも満足したようだ。
元々、球が高いというアマチュアの鶴原氏。『TRAVIL』を試すと、さらにスピンコントロールされた高弾道になった。「見るからに高い球。しかも、自分のクラブより飛んでいる感じです」。鶴原氏はインパクトのフィーリングについてもこうコメントした。「アイアンらしく球を押し込めるフィーリングがあり、分厚い当たりになります。球持ちが良いのに球が上がってくれるのは不思議な感覚」。また、安定性も『TRAVIL』の魅力だという。「打ち慣れた自分のクラブより球がバラつきません」。『TRAVIL』はアマチュアにも頼もしい武器になりそうだ。
男子プロ、女子プロ、アマチュアゴルファーに試打してもらったところ、全員のデータがマイクラブよりも高い打ち出し、高スピン、そして大きい落下角になっていた。「上から狙って止められる」という設計通りの弾道だ。また、試打者全員が言及したのが“振りやすさ”だった。カーボンシャフトのイメージを覆すような粘りのあるしなり戻りでタイミングがとりやすく、ヘッド挙動をコントロールできるのだという。さらに、スチールシャフトに劣らない打感の良さ、方向安定性があるのも『TRAVIL』の魅力といえるだろう。
北川プロ、杉山プロ、鶴原氏の試打を見守った金谷プロが、『TRAVIL』の開発に携わった藤倉コンポジット・高橋慶吾氏にインタビュー。ボールの落下角に着目して開発をスタートさせた理由を聞いた。
また、金谷プロは「カーボンシャフトのイメージを覆すような滑らかな動きをどうやって実現したのか」と質問。高橋氏は、MCIと同じメタルコンポジットテクノロジーを採用し、シャフトのバランスポイントを整えたこと、シャフト全長にゴム層を組み入れることで、しなり戻りのスピードをコントロールしたことなどを説明した。
『TRAVIL』が持つ独特の性能やフィーリングは、フジクラならではの複合技術とノウハウが融合して生まれたアイアン用シャフトといえる。
モデル | FLEX | 製品長 (inch) |
重量 (g) |
トルク (deg) |
TIP径 / テーパー長 |
BUTT径 (mm) |
調子 |
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#7 のデータとなります | |||||||
TRAVIL IRON 85 | R | 39.0 〜 35.5 |
86.5 | 2.7 | 9.05 / 40mm |
14.85 | 中元 |
S | 88.0 | 14.90 | |||||
TRAVIL IRON 95 | R | 97.0 | 2.3 | 14.90 | |||
S | 99.0 | 14.95 | |||||
TRAVIL IRON 105 | S | 108.0 | 2.2 | 14.95 | |||
X | 110.0 | 15.00 | |||||
TRAVIL IRON 115 | S | 118.0 | 2.0 | 15.15 | |||
X | 120.0 | 15.25 |