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叩ける遺伝子を踏襲した進化系VENTUS登場
試打インプレッション

ツアープロコーチとして最前線で活躍している目澤秀憲コーチと柳橋章徳コーチ、そして“令和の試打職人”の異名を持つ石井良介プロが、最新モデル『24 VENTUS BLUE』を試打。初代『VENTUS BLUE』、二代目となる『VENTUS TR BLUE』と打ち比べながら『24 VENTUS BLUE』の性能をチェックしてもらった。
自身のシャフト選びのポイントについて、「イメージ通りのタイミングでシャフトが動いてくれること」というのは目澤コーチだ。スイング中、ヘッドの“居場所”が分かるシャフトが好みで、現在は『VENTUS BLACK』を使用している。
一方、「シャフトが仕事をしてくれるタイプの方がタイミングを取りやすい」とは柳橋コーチ。シャフトが働いてくれた方が効率的に飛距離を出せるイメージがあるからと、現在は『VENTUS TR RED』を使用中だ。シャフトの好みが正反対の2人には、『24VENTUS BLUE』はどう映ったのか。また、数々のシャフトをテストしてきた石井プロのインプレッションは!?

  • 石井良介
    石井良介いしい・りょうすけ
    1981年生まれ、神奈川県出身。トラックマンを使った最新理論やデータに基づいたレッスン、ギアテストに定評がある。チャンネル登録者数12万人を超えるYouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」に出演
  • 目澤秀憲
    目澤秀憲めざわ・ひでのり
    1991年生まれ、埼玉県出身。日大ゴルフ部を卒業後、TPIレベル3の資格を取得してコーチングの世界へ。21年は松山英樹のコーチを務め、マスターズ優勝に貢献した。現在は永峰咲希や有村智恵、河本力らを指導する
  • 柳橋章徳
    柳橋章徳やぎはし・あきのり
    1985年生まれ、茨城県出身。大学時代は中央学院大ゴルフ部でレギュラーとして活躍。11年から20年まで「K’s Island Golf Academy」でレッスンを行い、21年に独立。23年8月から稲見萌寧のコーチを務めている
石井良介プロ
初代VENTUS BLUEのしっかり感に“柔らかみ”をプラス

最初に感じたのは、「VENTUS」ってこんなに振りやすかったっけ? ということです。しなやかに動くので、タイミングが非常に取りやすいですね。歴代「VENTUS」シリーズはしっかり感がありますが、『24 VENTUS BLUE』は柔らかみがあり、助けてくれる要素がプラスされています。とはいえ、初代『VENTUS BLUE』の“叩ける安心感”という部分は残してあり、ヘッドをリニアに動かすことができます。動かしたいところに戻ってくるので、今どきの慣性モーメントが大きいヘッドとの相性も抜群です。叩きにいきたい人にはもちろんオススメですし、「『VENTUS』は憧れのシャフトだけど、ハードで自分には扱えない」と躊躇していた人にも積極的に試してもらいたいです。

目澤秀憲コーチ
理想のストレートフェードが打てるし、左を恐れずハイドローも打てる!

ワッグルすると、初代『VENTUS BLUE』と比べて手元側から中間部に軟らかさ、中間部から先端側に硬さを感じます。ヘッドの重さを感じやすいシャフトですね。実際に試打してもその印象は変わりませんでした。切り返しでシャフトに負荷をかけた際、中間部がしなってタメができるので力まずに振れます。また、クラブパスやフェースの向きがズレないのも特徴的。私はストレートフェードが持ち球ですが、しっかり振っても軽く振っても、イメージ通りの球筋になりました。先端側がしっかりしているから、フェースが返らずに逆球のミスが出ないんですよね。ドロー系のボールを打っても、左にいく気配がなく気持ちよく振れました。ほどよいスピンが入り、球が上がって飛距離が伸びるのでドローヒッターにもオススメです。

柳橋章徳コーチ
走るのに暴れない!安定感抜群のVENTUSエントリーモデル

鮮やかなブルーのコスメが印象的です。そのイメージ通り、インパクト付近で走り感、爽快感がありました。私は先端側が動くシャフトが好きで、普段は先中調子の『VENTUS TR RED』を使っています。『24 VENTUS BLUE』には、似たような加速感がありますね。特筆すべきは安定性です。先端側に動きがあるシャフトは、暴れたり、叩きにいった時に左にいくミスががありますが、『24 VENTUS BLUE』はそのミスを気にする必要がありません。扱いやすさと間口の広さは、歴代『VENTUS』の中でナンバーワン!『VENTUS』シリーズを使ってみたいという人には、まず『24 VENTUS BLUE」を試してもらいたいですね。

SPEC
VeloCore Plusテクノロジー搭載コントロール性とボールスピードがさらに向上

「VENTUS」は、PGAツアーでの使用率ナンバーワンを目指して2018年から展開を始めたシリーズ。「ティーショットのフェアウェイキープ率を上げたい」、「ボールのバラつきを抑えたい」というトッププロのニーズに応えるため、独自の「VeloCore(ベロコア) テクノロジー」を採用して低トルク化。初代「VENTUS BLUE」は、先端の挙動を抑制したのが大きな特長だ。今回登場した『24 VENTUS BLUE』は、その後継モデル。「VeloCore テクノロジー」を進化させた「VeloCore Plus テクノロジー」は、複数の高弾性素材をバイアス層に積層。オフセンターヒット時のヘッドの捻れを抑制し、ボールコントロール性能と、ボールスピードをさらに高めている。

EI分布
製品詳細スペック
モデル FLEX 製品長
(inch)
重量
(g)
トルク
(deg)
TIP径
(mm)
BUTT径
(mm)
調子
24 VENTUS BL 5 R 46.0 58.5 3.7 8.50 15.45 中元
S 58.5 3.5 15.45
X 59.0 3.3 15.45
24 VENTUS BL 6 S 65.5 3.3 15.40
X 66.0 3.1 15.40
24 VENTUS BL 7 S 75.5 3.0 15.40
X 76.0 2.9 15.50