「スピーダー」の真骨頂であるハジキ感を踏襲しながら軽量化にこだわって設計した
「Air Speeder」は、シャフト重量33gを達成したモデルです。「『Air』のその先」を目指し、
軽さと強度をさらに追及。29.5g(46.0in、塗装後)というシャフトを実現しました。
大量生産を視野に入れた20g台のシャフト開発に成功した背景には、FUJIKURAが世界に誇る
高い品質とモノづくりのテクノロジーがあると自負しています、20g台の軽さと、頼りなさを感じさせない
「しなやかさ」「力強さ」を融合した「ZERO Speeder」なら、飛距離のカベを破れるはずです。
2014 年3 月に発売した『Air Speeder』は、軽量化ニーズの高さ、対象者の広さなどが認められ、予想を大きく上回る市場の評価を得ました。さらに2015 年4 月に『Air Speeder Family』としてドライバーからアイアンまでフルラインアップすることで、クラブセッティング全体を通して、軽量化による飛距離性能の向上を、多くの方に体感していただいています。
当社は『Air Speeder』発売後も軽量化を目指して研究を続けてきました。そしてこの度、『Air Speeder』の軽量化技術をさらに進化させ、世界最軽量となる20g 台シャフト『ZERO Speeder』の開発に成功しました。
強度を保ちながら、ヘッドスピードの加速と強靭なインパクトを実現し得る、塗装後の重量20g台を目指すべく、当社はまず、あらゆるシャフトをコンピュータシミュレーションにより強度解析を行いました。
その結果、軽量化と強靭なインパクトの実現するために、必要不可欠な二つの要因を見出しました。
① 加速感を出すために先端の肉厚を調整し、曲げ剛性を低く設定
② インパクトで効率よく力を伝えられるように、カーボンシートの角度構成比率の最適化
最適な肉厚を実現するために、専用マンドレルを開発。強度を保ちながら軽さを実現させる、新たな形状・曲げ剛性にしました。併せて、カーボンシートの角度構成も再検討し、20g台でも強度達成と受けの強いインパクトとなる比率としました。
この二つにより、軽量化と強靭なインパクトの実現という、一見相反する飛距離性能の向上が可能になりました。
『ZERO Speeder』は、製造を手掛ける原町工場の、世界に誇る高い技術力とものづくりに対する姿勢の結晶ともいえる、まさにフジクラシャフト品質のモデルです。
1. マルチフーププライ積層
フープ層、バイアス層、ストレート層の新たな積層方法である「マルチフーププライ積層」を採用。とくに潰れを抑制するフープ層を、シャフト内層と外層それぞれに積層する2 枚構成とすることで、潰れと曲げの強度向上を達成しています。
2. ハイトルク設計
『Air Speeder』でも取り入れられたハイトルク設計を引き続き採用。『ZERO Speeder』は、トルクが10.8 度になるよう設計されています。数字だけを見れば、従来品のシャフトと比較すると緩めの設計ではありますが、頼りなさを感じさせないしなやかさ、力強さがあります。
塗装後の重量が20g 台に収まるよう、塗装工程も全面的に見直しました。塗装量で見ると、『Air Speeder』が約1.5g だったのに対し、『ZERO Speeder』は約0.8g に。約0.7g 削減することに成功しています。
デザインは、より軽量感を感じられるように、しなやかさや風のような軽やかさを表現。『ZERO』の『E』は、羽をモチーフにしています。
ZERO Speeder
モデル | 製品長 | 重量 | トルク | Tip径 | Butt径 | 調子 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
[ inch ] | [ g ] | [ deg. ] | [ mm ] | [ mm ] | |||
ZERO SPEEDER |
46.0 | 29.5 | 10.8 | 8.50 | 14.60 | 先中 | ¥77,000 (税抜価格 ¥70,000) |
フジクラの軽量シャフト「ZERO Speeder」。その重さはなんと驚異の20g台!フジクラがここまで軽さにこだわる理由、そして史上最軽量のシャフトを作り出せた秘密に迫る。
SPEEDER LINEUP
Made in JAPAN
・価格はメーカー希望小売価格です。組み立て費、グリップ代は含まれていません。
・バット径はバット端部から150mm。