二人の試打職人に『SPEEDER NX VIOLET』の印象を語ってもらった。
初めて試打した石井プロは、「中間から先端が動き、スピーダーらしい走り感がある」とコメント。
また、『SPEEDER NX VIOLET』は初代SPEEDER NXの後継機種という位置づけだが、「初代SPEEDER NXに鋭さをプラスしたフィーリング」とのことだった。
一方、既に試打済のマーク金井氏は、石井プロの試打データや自分のインプレッションを踏まえ、「先端に軟らかさがありながら、先中にはハリがある。初速が出るだけでなく安定感がある」と分析した。
カーボンシャフトの特長である設計の自由度を活用し、45度以外の第2のバイアス層を新たに積層するテクノロジーが「DHX」。ヘッドスピードを最大化して飛距離性能を向上させている。また、チップ側400~500㎜付近の剛性を高めることで、最近の高慣性モーメントクラブでもヘッドがブレにくい。
クラブコーディネーター鹿又芳典氏とフジクラ女子ツアー担当の近藤誠親が見守る中、脇元桜プロが『SPEEDER NX VIOLET』を試打。
第一声は「めちゃ良い球!」だった。
現在は『24VENTUS BLUE』を使用している脇元プロは、ミスしても左に滑ることがなく、つかまりが良いという印象を持ったようだ。
また、試合中にプレッシャーがかかる場面になると“振りにいく”クセがあるというが、「『SPEEDER NX VIOLET』はタイミングが取りやすく、球が暴れない」と安定感の高さを感じていた。
ワッグルした段階で「動くシャフト」と印象を語ったゴルフライターの鶴原弘高氏。
実際に試打をすると「球のつかまりが良く、ヘッドがブレる感じがしない。初代SPEEDER NXの後継らしい性能です」とインプレッション。
石井プロはその弾道を見ながら、「高さが出て、スピンは少なめ。前に飛んでいる感じがあります」と飛距離性能の高さに言及した。
鶴原氏は「先端が動くわけではなく、中間部が大きくたわんで戻るのでフェアウェイウッドにも合う」という印象を持ったようだ。
クラブアナリストのマーク金井氏、クラブコーディネーターの鹿又芳典氏、ゴルフライターの鶴原弘高氏、そして石井良介プロの4人によるSPEEDER NXシリーズ談義。
鹿又氏は、歴代シリーズの中で「一番スピードが出る」というと、鶴原氏も「中間部から“ブオーン”と戻る」と感想を語る。
また、マーク金井氏は『SPEEDER NX VIOLET』の飛距離性能をシャフト剛性から分析。石井プロは、歴代『NXシリーズ』4モデルの中から自分に合うシャフトを見つけるヒントをくれた。
カーボンシャフトはシャフト本体に対してカーボン繊維の角度が0度の「ストレート層」、90度の「フープ層」、45度の「バイアス層」を積層するのが一般的。しかし、『SPEEDER NX VIOLET』は45度以外の“第2のバイアス層”を新たに積層するテクノロジー「DHX」を採用し、ヘッドスピードの最大化に成功。また、「VARIABLE TORQUE CORE」により、初代NX よりも先端と手元のねじり剛性を10%アップ。より球がつかまる高強弾道を実現している。